下請け営業に強くなる
建設業には元請と下請があります。元請は工事のまとめ役であり、工事管理が主な仕事です。しかし、下請は、自社の専門工事技術・技能で建設工事の生産活動を担当します。ですから、下請けがいなければ工事はできません。専門工事(下請)営業とは、元請との間のB to B(工事会社同士の会社対会社)の営業です。どう進めたらいいかといえば、簡単に言えば、仕事を受注した元請に気に入ってもらって、注文してもらうことです。信頼感は必須条件ですが、昔ながらの忠誠心と忖度で全て仕事がとれるほど、簡単ではありません。今時はと言えば、工事の出来上がりがいい、コストも安い、工期を守る、そして自主的に安全な工事をする。といったQCDS管理ができるだけでなく、キャリアアップ制度の登録率や社会保険加入率の高さを含め、コンプライアンス(法令遵守)を正面から受け止めることができる専門工事業者が求められるのです。専門工事(下請け)営業の主力は、今や元請担当者の便宜を図ることではありません。専門工事会社としてのQCDSの総合力こそが問われる時代なのです。