建設業 原価管理システム導入の課題
中小建設業においてもDX化を望む声が増えています。それは、生産性向上を意図し、「少ない労力で事務的処理を済ませ、戦略的に考えるべき課題について、時間を割く」ということを要します。しかし、現実にはリソースの不足、しくみづくりや教育の不足、コーディネーターの不在といった課題があります。
例えば、原価管理システムを運用する場合に起こりうる問題は、
- 予算項目のコードが計画的に割り付けられていないために支払査定の際に、予算項目のコードを見つけることなく、処理してしまい予実管理(予算消化の形での実績管理)ができない。
- 工事業務フローとそれにそった原価管理運用フローを無計画に実施しているために予算管理が戦略的に実施できていない。
- 実行予算原価を圧縮して、工事利益を最大化するための過払い管理や未払管理のツールとして生かされていない。
など様々な形で起きています。
どうしたらよいか?外部コンサルの活用を含め、コーディネーターをきちんと配置して水先案内をしながら進めること。そして、社員のITリテラシィ(IT使いこなしのレベル)に合わせて、若手社員等を各部門のIT推進リーダーとして配置して運用をすすめることが重要です。