実行予算と注文書
工事会社の「あるある」として”実行予算の提出が遅い”、”注文書の承認・発行が遅れ気味”といったことが見受けられます。建設業の多くは工事の80~90%を外注です。そこで、見積項目を発注工事単位で基本全項目分割し、見積依頼を数社に即刻手配する仕組みを作ることです。つまり、実行予算作成段階で、購買発注する項目を割付してしまうことで、取極金額の購買目標額とその他臨時金額(取極以外の項目)の購買目標額が設定できます。つまり、実行予算利益目標額や率をクリアするためには、購買・注文書の「積上げ方式」よりも、グロスの購買額を取極分と臨時分に分けてどれだけ圧縮するかの全体購買計画策定と注文書作成の実行による「グロス方式」が不可欠です。その見方ができていない場合に提出遅れが発生し、予算管理がずさんになります。「グロス方式」による早期予算作成と早期購買・注文書作成が利益確保のカギです。